成田空港から世界の国々へ航空輸送する貨物(輸出貨物)を、1)運送会社などから受け取り(受託)、2)行き先別に貨物を入れるパレットやコンテナに積み付け、3)倉庫の中に保管しておき(蔵置)、4)便ごとに準備ができたら、航空機に搭載するために運び出す(搬出)まで、一連の業務の流れを引き受けています。
海外から航空輸送されてくる貨物(輸入貨物)の取り扱いは、輸出貨物とは逆の流れで、1)パレットやコンテナから貨物を取り出し、2)航空会社や行き先別にその予約情報を基に仕分けたうえで、3)航空会社などに引き渡します。
当社では、エアメールや航空小包など国際郵便も取り扱っています。基本的な流れは貨物と変わりませんが、手紙や書類などが多いので、海外へ郵送するものは、専用の袋にまとめて入っている郵便物を、金属製の丈夫なコンテナの中に積み付ける作業が中心になります。
海外から送られてくる郵便物の取り扱いは、やはり流れが逆で、コンテナから取り出し、日本国内の行先または乗継航空会社ごとに仕分けて、郵便会社に引き渡します。
ちなみに、成田空港発着のANA国際線で郵送される郵便物は、当社が一手に引き受けています。
フレイターと呼ばれる貨物専用機に、貨物が積み付けられたコンテナやパレットなどの積み込み・積み下ろしをする業務です。1)コンテナやパレットは大きな台車に乗せ、何台か連結したうえで、トーイング・トラクターでけん引し、航空機の側まで運び、2)航空貨物専用の大型機械を運転・操作して、航空機への積み込み・積み下ろしを行います。
特に積み込みの際には、貨物ごとに異なる重さや大きさに注意して、機内でのバランスを考えながら乗せていきます。
海外へ輸出される航空貨物のすべてに必要な事務作業です。1)受け取った貨物ごとに、中身や重さが記入された書類をチェックし、専用のモバイル端末を使ってデータを入力。2)輸出許可を得るための、関税法にもとづく申告について、現物と書類に記載された情報が合っているか、また保管が適切に行われているか確認したうえで、2)パレットやコンテナへの積み付け、航空機への積み込み等の担当者に伝達し、情報を確実に共有します。
現場での作業は必ず、この情報にもとづいて進めていくので、最終的に航空機を安全に運航してスムーズな国際物流を実現するために、とても大事な役割を担っていく仕事です。